名古屋大学 豊田講堂

prologue

ユニホーにとっても、名古屋大学にとっても初の取り組み「PPP/PFI」

「PPP(Public Private Partnership:パブリック・プライベート・パートナーシップ)」とは、官民連携を指し、公共施設などの建設や、管理、運営などを民間企業の資金、経営能力、技術力を活用して行う手法です。名古屋大学は、「教育の国際化」を掲げて、国内外の優秀な学生を引き付けるレベルの高い教育展開を目指しています。そのため、留学生の受け入れをさらに拡大しグローバルな人材交流環境を構築するため、新たな留学生宿舎を建設することになりました。また、民間のノウハウを活用することで、国や地方公共団体が直接実施するよりも効率的に、そして効果的にサービスを展開できるPPP/PFI手法による公募を開始。ユニホーは、地元大学への貢献という社会性の高い仕事であるため、落札に向けてグループ初の取り組みであるPPP/PFI手法による事業への参入を決意しました。

PROJEECT MEMBER

PPP/PFI推進室
室長
松瀬賢亮

〉〉2005年入社 / 社会環境工学科建築学コース卒業
本社での開発・流通営業、分譲営業など、さまざまな職種を経験した後、緑営業所の所長を経て、PPP/PFI推進室を立ち上げる。

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きっかけは母校への恩返し、実行できたのは会社のチャレンジ精神

緑営業所の所長をしているときに、母校である名古屋大学で、PPP/PFI手法による公募があるという情報を耳にしました。住に関するすべての事業を展開するユニホーの強みが存分に活かせる事業であると同時に、母校への貢献ができるのではと思い、社内で取り組みたいという事を上司や社長に伝えました。グループとしてはまだ実績がないことでしたが、この案件をとるぞと社内でも盛り上がり、万全のバックアップ体制で臨むことができました。私が中心となり社内の各担当や、各グループ会社に声をかけプロジェクトメンバーを結成。今回の公募は名古屋大学が、留学生宿舎と福利厚生施設、パブリックスペースなどの設計・施工・管理、またそのための銀行からの融資なども含めて一括して委託するという内容でした。

Story #2

ワンストップで事業を行う当社ならではの提案と、部署を超えたチームワークが生んだ最高の結果

PPP/PFI手法は、海外でさまざまな分野の公共サービスで成果を収めており、日本でもここ数年で活発化。基本的に一括で民間企業に委ねることで、国や地方公共団体の事業コストの削減と、民間のノウハウでより質の高い公共サービスを提供できる事業です。だからこそ、すべての業務をワンストップで展開する自社にとっては得意分野。設計担当者や建設事業部門に意見をもらいながら進めることで、大学側の要望をうまく汲み取り、提案書に落とし込むことができました。また、今回の案件は35年と長期の管理。事業の継続性が評価の1つの基準になっていたため、管理部門にアドバイスや協力をしてもらうことで有利に話を進めることができ、落札することができました。施工は2017年の年末からスタートしますが、今後も当社の施工や管理と連携して進めていければと思っています。ユニホーの強みを存分に活かした最高の結果となりました。

Story #3

今回経験したノウハウと、感じたことのないやりがいを、次に繋げていく。

社内の各部署や、グループ会社、銀行のアドバイスなど万全なバックアップがあったからこそ成し遂げることができたプロジェクト。また、自分がやりたいといって始めたからこそ、楽しさや、やりがいは普段の仕事とは違うものがありました。何も決まりがない中でやる楽な部分と、責任感と緊張感が自分の中でうまくマッチして取り組めました。PPP/PFI手法による事業は国としても力を入れている事業。既に、多くの自治体等公共機関から公募が行われています。PPP/PFI推進室は、まだ私しかいませんが(笑)、将来的には事業部として、ユニホー1社に限らずグループ全体の売上げや利益に大きく貢献できるようにしていきたいです。